2026-09-14

第4回 残業月200時間→50時間へ 熊本中央病院のスマートフォン導入事例

【前編:スマホの導入背景と土台づくり編】

人材不足の解消、医療の品質向上、コスト削減。これらの課題に頭を悩ませている病院や介護施設は少なくないはずです。実は、スマートフォン(以下、スマホと略します)の導入と活用が、結果としてこれらを同時に解消できることをご存知でしょうか。

PHSの修理、買い替え費用が7万円近くになってしまうといった中で、「そろそろスマホにしようか」とスマホの導入に合わせてDX化の検討を始めている施設が増えています。とはいえ、活用方法が見えない中、「まだ使えるPHSを廃止してスマホに変えることにどのような価値があるのだろうか」というご懸念もあるはずです。

スマホを導入して最大限の業務効率化を図ろうとすると、院内のWi-Fi設備の見直しや、ナースコール、電子カルテ、見守り機器との連動、内線対応といったテーマも検討事項に入ってくるため、端末の費用は安く抑えてたとしても多額の投資が必要になります。

スマホ600台を一挙導入して残業激減へ
支えたのはインフラ整備とアプリ・AI活用だった

国家公務員共済組合連合会熊本中央病院(361床、以下熊本中央病院)は、2025年3月に当社よりスマホ(iPhone SIMなし500台、SIMあり100台・主にドクター)をレンタルで導入されています。取材では同院の鳥飼事務部長に、スマホ活用を想定したインフラ設備の土台づくりから、実際に使用されているアプリ、そのうえで得られた効果、今後見据えている活用法まで、お伺いすることができました。

今回は前編として、導入に至った背景とインフラ整備、後編では、実際に活用されているアプリケーションと、AIが記録業務や医療の質にもたらした変化についてご紹介していきます。

(聞き手:本田優花=アルファエネシア広報)

実現したい働き方を見据え、ネットワーク環境を整備
ナースコール・内線(外線)連動も

──スマホを用いたDXはどのような順番で進められましたか?
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鳥飼 DX化の一丁目一番地はスマホ、つまりスマホを使っていかに業務を変えるかということです。最初にその土台となるデジタルインフラをしっかりまず作って、その上でスマホを有効に使えるようにしました。院内Wi-Fiの整備、ナースコールとの連動、電話交換機(PBX)の更新をおこない、最後に全職員分のスマホを導入しPHSを廃止、AIの活用、電子カルテの連携を進めました。

──各設備整備のポイントを教えてください。
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鳥飼 院内のWi-Fi設備更新から着手し、院内のどこにいても繋がり、かつ安全性が保たれるようにしました。PBX(電話交換機)に関しては、元々ナースコール専用のPBXと内線専用のPBXが別々にあったので、それらを統合・更新しています。また、ベッドサイドの患者さんの画像を転送できるようにするなど、ナースコールの将来的な発展も見据え、デジタル化に対応できるものを選びました。

業務効率化に取り組み続ける理由は
「働き手がいなくなる」という危機感

──DX化のグランドデザイン(全体構想)を明確にされている理由を教えてください。
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鳥飼 やっぱり働き手がいなくなる。それが一番大きいです。そう遠くないうちに、その時代が来ます。対応できる働き方の基盤を、今のうちに作っておく必要があると考えています。スマホを活用する場面は広範囲で数多くありますが、それぞれの活用シーンでインパクトのある業務改善が想定されます。これらを積み上げることで働き方を大きく変えることができます。

──最近はICT機器の導入補助金の交付もありましたが、それ以前から改革を進めてこられたのは、働き手不足への危機感からでしょうか?
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鳥飼 ICT機器補助金がなかったら、スマホを導入しないか?というと、そんなことはありません。今いる職員にとっても働きやすく、効率的になれば、辞める人も減り、より満足して働ける。患者さんにもっと時間を費やすことができ、経費も削減しながら医療の質を向上することができます。スマホに切り替える価値はとても大きいですし、いずれ切り替えなければなりませんから。

スマホは大手通信キャリアからの提案より
4年間で1200万円以上も安い上、保証もあるレンタルを選んだ

──スマホは当社の「激安スマホほすぴたるん」で導入いただきましたが、決め手は何でしょうか?
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鳥飼 他のキャリアさんからも提案をいただきましたが、コスト面では今回、圧倒的にアルファエネシアが有利でした。4年間で1200万円以上、1台あたり2万円ほどの差が出る計算です。他社の提案はキャリア契約が前提で、契約をしなければ端末を出せない、しかも故障時は保証が使えず買い替えが必要という条件でした。過剰な投資はしたくないという考えもあり、コストと保証の両面で有利だったアルファエネシアを採用しました。

──SIMなし500台に加え、SIMあり100台も導入されました。医師が中心とのことですが、その活用方法は?
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鳥飼 Wi-Fi設備を更新したこともあり、SIMなしスマホを中心にしています。毎月の通信費用をキャリアに払い続けるよりも、院内Wi-Fi設備に投資したほうが長期的にコストを抑えることができます。SIMありスマホは医師を中心に持たせており、医師が外部にいる時間に患者さんの容体が急変した場合など緊急時に、指示を仰ぐという使い方をしています。

ここまでが、熊本中央病院がスマホ導入に至った意思決定とインフラ整備の道のりです。後編では、いよいよ現場で実際に使われているアプリケーションと、AIが記録業務や医療の質にもたらした変化に迫ります。月200時間あった残業がどのように50時間まで減っていったのか、その具体的な利活用の中身をお届けします。
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▼1台月々1000円~ 「激安スマホほすぴたるん」に関する詳細はこちら
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チラシURL
https://drive.google.com/file/d/12oc3Fy_w1LM8US-6S60SHRiLh37i72xd/view?usp=sharing
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WEBページ
https://www.miraicare-labo.com/services/hospitarun


▼後編はこちら

本田 優花
(
ほんだ ゆか
)
アルファエネシア広報/MIRAI CARE LABO WEBマスター

2020年入社。日経ヘルスケアへのアルファエネシアのLED導入事例紹介で、30施設以上の医療機関へのインタビューに携わる。

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